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ここ数年、私、中田はずっとロードバイクはチューブレスでライドしています。
チューブレス(正確にはチューブレスレディ規格)の魅力は
・パンクに強い(シーラントで塞がる・リム打ちパンクしにくい)
・乗り心地が良い(インナーチューブの摩擦抵抗が少なく、低圧にできる)
の2点であると個人的に考えます。
近年、タイヤメーカーはロードチューブレスタイヤを多くリリースしてきました。
多くのタイヤを試してきましたが、自分含めロードチューブレスユーザーの悩みは
・乗り心地や転がりは良いけれど、空気が漏れてしまう
・耐久重視のモデルは相対的に乗り心地が悪くなる
といった点ではないでしょうか?
ここではっきりと言い切りますが、以前使用したPIRELLIのタイヤも以上の不満点を解消するものではありませんでした。
しかし、本国イタリアに自社工場を立ち上げ、MADE IN ITALYで製法を一新したPIRELLIタイヤは一味違いました!
ピレリはモータースポーツで有名な150年の歴史のあるタイヤメーカーですが、2017年に本格的に自転車業界に参入(正確には再参入)してきました。
その強みは150年の歴史の中で培ってきたタイヤに関する数々の特許。
しかし、参入当初はOEM工場に生産を委託していたため、なかなかその技術力を製品に活かしきれなかったところがあります。
前述の通りですが、現在はイタリア本国に自社工場を立ち上げ、完全自社生産とする事ができたため、自社の技術力を流出を恐れることなく製品に反映することができるようになりました。
今回私が使用したのは【P ZERO RACE TUBELESS READY 700x28C】です。走行のトレッド面はもちろんのこと、注目すべきはタイヤ裏面の美しさです。以前のピレリタイヤや他社製タイヤにありがちなタイヤの強度を担保するような横線(ケーシングライン)が存在しません。
これは新しくなった〝SPEED CORE〟の賜物です。
転がり抵抗の低減といったレーシング性能を高めつつ、タイヤの基本性能である快適性・グリップ・耐パンク性能・軽量性を犠牲にしない。それが新SPEED COREテクノロジーです。
今回は自分のAETHOSの見た目にマッチしそうなクラシックスキンカラーを選択しました。
装着後、早速実走してみました!
①見た目が100点(笑)
クラシックなAETHOSの見た目とベストマッチです。見た目の美しさも加点ポイントだと思います。
②漕ぎ出しの軽さ
実際に装着後、いつものお決まりのコースを走ってみました。一番驚いたのは漕いだ瞬間の軽やかな感覚です。
チューブレスレディタイヤはクリンチャータイヤと比べると、より気密性を上げるためにタイヤサイド(特にビード付近)が分厚くなりタイヤそのものの重量も重くなりがちです。しかし、チューブそのものの重量とタイヤ内部で発生する摩擦抵抗がなくなるのがその相殺メリットとして挙げられます。ただ、チューブレスを敬遠するライダーの方はこの数値上の【重さ】を気にされているのではないでしょうか。
結論、走行時の重さは全く感じませんでした!むしろ、緩斜面を登る際も『スルスル』とペダルが回る感覚があります。別の自転車に乗っているかのような錯覚をするほどでした。
③空気圧の圧倒的保持力
おそらく、チューブレスレディを敬遠する方の最大懸念事項であるエア漏れ。P ZERO TLRはまるでクリンチャーかのようにエアー保持力が高いです。
皆さんの悩みとして、ホイールやタイヤの相性で空気の抜けの早さが生じてしまうため、性能は良いけれど日常使いではナーバスに感じられる方も多いと思います。今回自分のホイールはROVALのALPINIST CLXⅡ、リムはチューブレステープ使用必須のモデル。過去試したタイヤでは1日で1BARほど空気の抜けがあり、走行に支障はありませんでしたが極端に言えば朝晩で乗り味が変わってしまう状態でした。
しかし、今回はあくまで個人的な体感ですが、加圧して1週間経っても空気圧の変化を大きく感じませんでした。チューブドのクリンチャータイヤと比べても遜色ないです。日常使いにも安心してご使用いただけます。
④グリップ力
下り・コーナーでの安心感。ピレリのグリップに対するこだわりを強く体感できます。
AETHOSのダウンヒル性能が高いのは以前、ブログでもご紹介しましたが、その性能にさらに拍車がかかったように感じました。
チューブレスによる快適性能に加え、路面をしっかりとキャッチする力がSPEED COREテクノロジーに備わっています。
P ZERO™ RACE TLR 税込定価:¥13,000
ロードバイクタイヤとしては高額な位置付けですが、この性能バランスならば納得できます。
店頭でも徐々にピレリラインナップを拡充してきたいと思います。
気になる方はぜひ、店頭でご相談ください!