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e-Bikeの本格展開がスタートします(e-Bikeってどうなの?)

2020.4.22 | 

 遂に日本で本格的にe-Bike(電動アシスト付きスポーツバイク)の販売が開始されます。スポーツバイク文化が定着しているヨーロッパでは、5年近く前から幅広い層のサイクリストに乗られ、スポーツサイクルの新たなカテゴリーとして確立されています。e-Bikeに対する車両規制が海外と違うため日本での販売が遅れましたが、2年前から日本仕様のe-Bikeが少しずつ販売され始め、いよいよ2020年から大手スポーツバイクブランドが日本国内で本格的にe-Bikeの販売をスタートさせます。e-Bikeのカテゴリーも、e-ロードバイク、e-マウンテンバイク、e-クロスバイクと増え、ライドスタイルに応じたe-Bikeを選ぶことが出来るようになりました。e-Bikeで今まで体験することのなかった素晴らしいサイクリング体験で人生を豊かにしましょう。

e-Bikeで未知のサイクリング体験を!

 

 e-Bikeは電動アシスト付きスポーツバイクのことで、ライド中にネガティブに感じていたきつく長い登坂や走り出し、そして辛い向い風に背中を押してくれるようにモーターがアシストしてくれます。

 

 新しいカテゴリーができると、実際に体験するまでに疑問点も多くあると思いますので、私なりにe-Bikeを説明するとしたら、マリンスポーツのシュノーケリングとダイビングに例えると分かりやすいと思います。

 

 ペダルバイク(アシストが無いスポーツバイク)のサイクリングをシュノーケリングだとします。シュノーケルやフィンを使って海の散策を楽しむことが出来ます。シュノーケリングがスキルや体力に応じてより深い場所に潜れたり、長い時間シュノーケリングを楽しめるのと同じように、ペダルバイクでのサイクリングも高い峠を越えたり長時間のライドが出来るようになります。

 

 一方、e-Bikeのサイクリングをダイビングとすると、ダイビングはボンベなどの機材を装着することで、より深く長い時間の潜水が可能になり、シュノーケリングでは難しい体験を可能にしてくれます。e-Bikeを使うことにより長いライドが出来たり高い山のビューポイントへのライドが可能になります。

 

 e-Bikeはダイビングほどの特別なスキルを必要としないため、体力差があるパートナーがペダルバイクとe-Bikeを使ったライドを行うと、お互いがストレスの無いライドを楽しむことが出来ます。

 

 e-Bikeは、今までペダルバイクでライドを楽しんで来た方にも、「しんどそう!」が頭の中で先行してサイクリングにチャレンジ出来なかった方にも、大きなメリットがある全く新しいスポーツバイクのカテゴリーなのです。

スキューバダイビング

e-Bikeの選び方

 

 e-Bikeの本格展開が始まった今、どのようにe-Bikeを選んでいけばいいのかを考えてみたいと思います。e-Bikeの本格展開のスタートと言っても、e-Bikeは8年前位からグローバルで販売され今日に至るまで開発が進んでいます。日本展開が始まる今のモデルは第二世代と呼ばれ、ユニットやバッテリーがコンパクトで軽量化され、見た目もシンプルでスタイリッシュで完成度が高くなっています。購入は、「e-Bikeは出だしだからもう少し開発が進んでから~」と考えなくても、今から書くe-Bike選びの幾つかのポイントを確認し、必ず試乗(出来れば1時間以上)してから購入すれば、素晴らしい体験ができるe-Bikeと出逢えることと思います。

軽さは正義(ポイント1)

 スポーツサイクルの愛好家はバイクの重量にはとてもシビアです。100gの差を意識して機材選びをしますが、機材の重さがエンジン(自分自身)の負担に繋がることをよく知っているからです。「e-bikeはモーターのサポートがあるから、車重が重くても大丈夫!」というのは過去の話です。e-Bikeのアシストは、時速0km/h~21km/hは自分がペダルを踏む2倍の力でアシストしてくれますが、21km/hから徐々にアシストが弱くなり、24km/hでアシストが切れるシステムになっています。

 

 21km/hからのアシストが弱くなる速度域、24km/hからのアシストが切れる速度域を気持ち良く走るにはバイクの性能が大切で、特に車重は大きな影響を及ぼします。実際に多くのe-Bikeをテストしていましたが、車重の重いe-Bikeは21km/hからはアシストがないペダルバイクの方が軽く走ることが出来、アシストが切れる24km/hから急にペダルを漕ぐのが重くなりスピード維持にかなりの体力を使います。重量の確認はe-bikeを選ぶ上で大切なポイントです。

 

YAMAHA-YPJ-ER

モーターユニットが大きくバッテリーも内蔵されていなくて大きい 車重:19.6kg (ロードバイクカテゴリー)

 

Specialized-sw-cleo-SL

2020年4月発売の”SPECIALIZED SW CLEO SL”  ユニット、バッテリーともに軽量化され美しいシルエット 車重:12.7kg (ロードバイクカテゴリー)

YAMAHA-YPJ-XC

モーターユニットが大きくバッテリーも内蔵されていなくて大きい 車重:21.4kg (マウンテンバイクカテゴリー)

 

Specialized-LEVO-SL-SW-CARB

2020年4月発売の”SPECIALIZED SW LIVO SL” ユニット、バッテリーともに軽量化され美しいシルエット 車重:17.3kg (マウンテンバイクカテゴリー)

ユニットはクランク直結タイプが主流(ポイント2)

 ユニット(モーター)は後輪のハブ(中心部)に取り付けられている物と前のギアの内側(ボトムブラケットの位置)に取り付けられている物が存在します。後輪のハブにモーターを内蔵しているタイプは、非常にバイクが軽量で価格も安く販売されていますが、長い登坂でモーターが熱を持ち、オーバーヒートする欠点があります。またバイクの後方が重たくなりバイクのバランスが悪くなります。そのため多くのメーカーは、バイクの中心部(ボトムブラケットの位置)でクランクに直結したタイプのユニットを採用しています。

 

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一度の充電で走れる距離は? (ポイント3)

 e-Bikeを前にして「一度の充電でどの位の距離を走ることが出来るの?」と素朴な質問をされる方が多いです。同じe-Bikeでも条件(アシストモード、走る地形、スピード域、ライダーの体重等)で走行距離は大きく異なりますが、スポーツバイクでの体験をより素晴らしいものにするためには、ハイパワーモードで100㎞位走れる性能があるバイクを選ぶことが重要です。

 

 長い距離をアシストを利かした状態で走らせるためには、大きなバッテリーが必要です。しかし大きなバッテリーを搭載すると、バイクの重量が重たくなります。小型のバッテリーだとバイクの重量が軽くなりますが、ハイパワーでの走行距離が40~50㎞のバイクだとしまなみ海道の片道が限界です。出来ればしまなみ海道往復が可能なe-Bikeを選びたいですね。

 

 バイクの重量が軽く、一度の充電で走れる(ハイパワーモード)距離が100㎞位が理想です。

 

自分のライドスタイルに合ったカテゴリーのe-Bikeを選ぶ (ポイント4)

 e-Bikeに限らず、スポーツバイクを選ぶ時に最も大切なのが、ライドスタイル(用途や走りたい道)に適したバイクを選ぶことで、ライドスタイルとバイクカテゴリーが合っていないと、楽しさが半減したり安全性が低下したりしますので、自分の想定している走り方を専門家に相談し、自分のライドスタイルに合ったカテゴリーのバイクを一緒に提案してもらうことが大切です。

出来ればカテゴリーの違うe-Bikeを試乗して、専門家のアドバイスと合わせて選ぶことをお勧めします。

 

バイクの基本性能が高いことが最も大切 (ポイント5)

e-Bikeでライドを楽しむ事は、スポーツバイクでライドを楽しむ事とベクトルが同じ方向を向いている事が大切です。その為にはe-Bikeをユニットパワーのみで評価するのではなく、バイクの性能がアシストが無いスポーツバイクと比べても劣らないバイク性能である事が良いe-Bikeと言えます。

 

 

トラブルが起きた時の対応に各社差がある

 e-Bikeは自転車と違い、機械的なトラブル以外に、携帯電話やパソコンのように電気的なトラブルやシステム的なトラブルが発生することも想定されます。トラブルへの対応がしっかりしたメーカーのe-Bikeを、サポート体制の整ったショップで購入することは軽視しないで下さい。e-Bikeのトラブルは、近くの自転車屋さんに持ち込んでも対応できないと思って購入して下さい。例えば「明日、仲間としまなみ海道のサイクリングに出掛ける予定にしていたけど、前日に電源が入らなくなった。」こんな時にサポート体制が整っているショップで購入したバイクだと、直ぐに対応が出来て、予定していたサイクリングをキャンセルしなくて済みます。e-Bikeの購入は、トラブル時のサポート体制がしっかりしているかどうかの確認が大切です。