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トライアスリートに送る、トライアスロンバイクのススメ

2018.11.13 | 

機材でタイムアップは、競技の大切な要素です。

 トライアスロンと一言にいっても、オリンピックやアイアンマンといった頂点を目指すスタイルから、生涯スポーツとして取り組み完走や前回の自分のタイムを目標にチャレンジするスタイルまで、取り組み方は様々です。 しかしどんなスタイルで取り組んでも、スイム・バイク・ランの三種目をこなす競技であることは、変わりません。そしてバイクパートは、自転車を使用する機材スポーツです。どんなスタイルでトライアスロンに取り組むにあたっても、体力強化やスキルアップのトレーニングは最も大切ですが、機材スポーツのバイクパートは、どのバイクを選ぶかも非常に大切なことで、タイム=パフォーマンスと考えるならば、良い機材(トライアスロンバイク)に乗ることは、パフォーマンスの向上に大きく影響すると思います。「バイク遅いからTTバイク乗るのは恥ずかし!」こんな声もお聞きしますが、遅い速いは関係ありません。最高のパフォーマンスを発揮するための機材選択は、トライアスリート全員に平等に与えられています。トライアスロンバイクの有利性を把握して自分のバイクタイムを上げましょう!

 

使用機材でどれ位、パフォーマンスは向上するのか?

CYCL SPORTS

 職業柄バイク機材の情報は直接メーカーから、その他の情報はネットから得ている私は、最近自転車の専門誌をほとんど読まなくなっていましたが、CYCLE SPORTSの12月号の「エアロロード特集」は食い入るように読んでしまいました。(最近の自転車専門誌の底力に驚きました。)内容はバイクブランドが注力して開発したエアロロードの特集で、4ブランドの最新エアロロードを、単純に「どのバイクが速いか」実験を行ったレポートでした。コメントは、CYCLE SPORTSにとっては大きなスポンサーであるバイクブランドに少し配慮した文言もありますが、実験で得た数値は公正なものであり、その結果に私は驚き、トライアスロンバイクについてブログで取り上げるきっかけとなりました。

 CYCLE SPORTSが行った実験は、室内ドームのトラックを使用して(出来る限り外的要因を少なくするために)1人の選手がそれぞれのバイクで走り、時速30km/hで走った時、40km/hで走った時のパワー(ペダルに掛かる出力)を計測し比べるものでした。この実験はロードバイクを使用し、バイクのエアロ性能(自転車を走る時の最も多き走行抵抗は、空気抵抗=エアロです。)を比べるもので、結果は予想以上でした。最新のノーマルハイエンドロードバイク(cannondale )と、最新のエアロロード(4台のエアロロードで一番速かったSPECIALIZED S-WORKS VENGE)の出力差は、時速30km/hでの走行時にー15.2W、時速40km/hでの走行時にー32.8Wという驚きの結果です。現在の自分のバイクパフォーマンスを平均15W上げるには、かなりの努力が必要です。エアロ効果の高いバイクに変えることで、バイクタイムの向上、もしくは同じタイムで走ったとしてもランパートにかなり体力を温存することが出来ます。

 

 

ノーマルロード cannondale SUPERSIX-EVO-HI-MOD

 

 

最新エアロロードバイク SPECIALIZED-S-WORKS-VENGE

最新エアロロードバイク SPECIALIZED S-WORKS VENGE

 

バイク 30km/h巡航時出力 40km/h巡航時出力
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cannomdale SUPERSIX EVO Hi-MOD 

111.9W 234.6W
SPECIALIZED S-WORKS VENGE  96.7W 201.8W
エアロ効果 -15.2W -32.8W

CYCLE SPORTS 12号エアロロード大研究からのデータ引用

エアロポジション

 

 バイクのエアロダイナミクス(空力性能)だけでも大きな走行抵抗の軽減が見込まれることが実証されていますが、最も空気抵抗を受けているのはライダーであることは間違いありません。勿論多くのトライアスリートの方が、DHバーをバイクに装着して身体をコンパクトにするエアロフォームを取り入れられています。ドロップハンドルのブレーキブラケットを握ったフォームに比べると、同じ出力で時速1km/h~1.5km/hは速くなり、大きなアドバンテージになります。

 通常のロードバイクにDHバーを装着してエアロフォームで走ることは有効な方法ですが、ロードバイクは通常のドロップハンドルを持った時のポジションを想定して設計されていますので、DHバーを装着してより深い前傾姿勢で乗るエアロポジションを作るフィッティングには少し無理があり、快適で理想的なエアロポジションを作りにくいのが事実です。

エアロポジション

 

トライアスロンバイクは、何が良いのか?

 

 

トライアスロンバイク

 ロードバイク(エアロロードも含めて)はロード競技用の機材の為、UCI(国際自転車競技連合)のレギュレーションの制限の中で設計を行っているためにトライアスロンバイクのような思い切ったデザインのバイクは作れません。トライアスロンバイクは規制に囚われることなく、よりエアロダイナミクス効果の高い設計、DHバーの使用を前提とした無理なくエアロポジションが取れる設計になっています。またロードバイクに比べると、前傾姿勢を深くしたエアロポジションは重心が前に移動し、ロードバイクで同じポジションを取るとハンドルがクイックに反応するために体感を強く意識してバイクをコントロールする必要があります。その点トライアスロンバイクは直進安定性を重視した設計になっていますので、DHバーを握った状態でも安定して走ることが出来ます。これはミドルタイプやロングタイプのトライアスロンでの長い距離のバイクパートでは、より有効に感じるはずです。店頭でご質問を受けるのが、「トライアスロンバイクは平地や下りは速いけれど、登りはしんどいのではないですか?」という内容です。確かに登りの性能だけを比べると、軽量なロードバイクの方が有効かもしれませんが、バイクコースは登りがあっても必ず、平地も下りあります。登り区間のタイムが遅くてもバイクパート全体のタイムやランパートへの影響までを考えると、トライアスロンバイクに乗ることでトライアスロン自体のパフォーマンスが向上するように思います。

  1. トライアスロンバイクは、エアロロード以上のエアロ効果があります。
  2. トライアスロンバイクは、DHバーを持つエアロポジションが取りやすく設計されています。
  3. トライアスロンバイクは、エアロポジションをとっても直進安定性が優れていてバイクが安定して走ります。

 

バイクフィティングの重要性

性能の高いバイクに乗る事はパフォーマンス向上にとって、とても有効です。機材スポーツであるバイクパートは、機材(バイク)をライダーの身体に合わせる事がさらに重要で、フィッターとして皆さまのバイクフィティングをしている立場として、トライアスロン会場で選手の方々がバイクで走っている姿を見ると、ちゃんとしたフィティングを受けてポジションの改善を行えばもっと楽に速く走れるのに、と思う事が多くあります。バイクはシューズとペダルを固定し、サドルにお尻を置き、そしてハンドルがある場所を握るといった事で走っていますが、本来はペダルに最も力が入るお尻の位置にサドルが有り、リラックスしながらエアロポジションをとれる肘の位置にバーパットが有る、そして何のストレスも無い自然な手の位置にバーが有る事(身体に制限が無いポジション)が重要です。この事がバイクパート、更にはランパートのパフォーマンスを上げる事になります。フィティングを受けていない方は、現在使用されているバイクも、これから購入予定のバイクも、必ずフィティングを受ける事をお勧めします。

retul_01

当店のフィティングサービスは、ライダーの身体特性を大切にした満足度の高い RITUE FIT を提供しています。 

トライアスロンバイクを試乗してみて下さい。

 

CEEPO2019試乗会

【試乗車リスト】
● Shadow-R Mサイズ
● Shadow Mサイズ
● VIPER Mサイズ
● KATANA Sサイズ
● KATANA Mサイズ
● MAMBA-R Mサイズ
● MAMBA Mサイズ

CEEPO 2019モデル詳細